<お金の教室>はじめての投資~入門編②~

株式投資にはどのくらいお金がかかりますか?
株式投資には最低どのくらいお金がかかると思いますか?10万円ぐらい?100万円?いや500万円ほど?どれも正解です。これは株の値段がとてもバラエティに富んでいるからです。
例えば、東証プライム上場のソフトバンクは100株単位で取引できます。2025年1月末の株価は200円ですから、手数料を除く最低投資金額は2万円となります。目安として上場株の単純株価平均(※)が参考になります。2025年1月末の東証プライム単純平均は2,724円となっています。また、最近は少額でも株式を購入できる制度が整ったため、1万円からでも株式を購入することができるようになりました。
(※)単純株価平均
単純株価平均とは、対象となる銘柄の株価合計をその銘柄数で除したものです。東京証券取引所では第一部全銘柄について単純平均を算出し日本経済新聞(マーケット面)に公表しています。計算方法が簡単で、その時点での平均的な株価水準をみることができます。

上場企業って何ですか?
企業の発行する有価証券を証券取引所で売買することを証券取引所によって承認された企業のことです。つまり上場企業とは証券取引所の上場審査基準を満たしている、ということになります。
株式を自由に売買できるようにするためには、売や買の注文を一堂に集める「市場」が必要となります。その市場の役割を担っているのが、全国の証券取引所です。現在、日本の現物市場には4つの取引所があり、東京証券取引所が最大です。

証券取引所は多くの人が持ち寄った売買注文を取り持っていますが、売買される企業の株は取引所の審査を通過したものに限られています。これは当該株が、投資者保護の観点から健全な経営がなされ、株式を円滑に売買できるように配慮されているためです。株式会社ならどこでも上場されるわけではなく、この上場審査基準を満たした企業が上場企業と呼ばれ、広く投資家の間で売買が行われることとなります。なお、上場審査基準を満たした企業でも、上場を望まない企業は上場されません。日本の株式会社総数は約500万社、うち上場会社は約4千社となっています。(2024年9月末)
株はどんな単位で売買されるのですか?
上場株式の最低売買単位は、2018年10月より100株に統一されました。取引はこの整数倍で行われます。
東証の「投資家にとってわかりやすく、より売買しやすい証券市場にする」との目的で、株式の売買単位が100株に統一されました。